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シーケンス制御

「シーケンス制御」とはどんな制御のことをいうのでしょうか。

"Sequence(シーケンス)" とは、"連続・順序"という意味の英語で、JISでは、「あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を逐次進めていく制御」と定義されています。

「シーケンス制御」は、我々の身近なところでも、一般的に使用されている制御です。家電では、全自動洗濯機や食器洗浄機などが代表的なものです。FA(Factory Automation)では、ほとんどの制御がシーケンス制御で制御されています。


◆シーケンス制御例 (全自動洗濯機)
  1. フタを閉め、スタートスイッチを押す
  2. 水を注ぐ
  3. 洗濯する(10分)
  4. 排水する
  5. 水を注ぐ
  6. すすぎをおこなう(5分)
  7. 排水する
  8. 脱水する

「シーケンス制御」は、3つの要素で構成されます。「順序制御」「時限制御」「条件制御」です。プログラムを書くときには、あまり意識しないかもしれません。

全自動洗濯機の例で説明すると、「順序制御」は、1 → 2 → 3 ・・・ と工程が順番に進んでいく制御のことです。「条件制御」とは、1 の「フタを閉め、スタートスイッチを押す」と洗濯動作が開始するのですが、決まった条件になると動作する制御のことです。「時間制御」は3の工程を10分作業するというように、時間を計測する制御です。

「シーケンス制御」は、これら3つの要素の組み合わせで成り立っています。

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